夜になると考えごとが止まらないあなたへ。
昼間はなんとか仕事や家事をこなせているのに、
ベッドに入った瞬間、今日のこと・明日のこと・昔の失敗まで、
頭の中でぐるぐると再生されてしまう。
「早く寝ないと明日に響く」と分かっているのに、
考えごとが止まらず、余計に眠れなくなってしまう――。
そんな “夜だけメンタルがしんどくなる” 感覚を抱えている人は、実はとても多いです。
実際の声です。
「30代女性です。布団に入るとその日あった嫌なことを思い出してしまい、涙が出て眠れません。朝は普通に出社しているのに、夜になると一気に不安になります。」
「社会人1年目の男です。仕事でミスをした日から、寝る前に『また同じミスをしたらどうしよう』と考えてしまい、なかなか寝つけません。どうしたら頭のスイッチを切れますか?」
こうした悩みは、決して“特別な人”だけではなく、
私たちのすぐ隣にある、ごく身近なテーマです。
このブログでは、
睡眠とメンタル(心の状態)の関係をやさしく整理しながら、
今日から少しずつできる工夫や考え方を一緒に探していきます。
目次
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心がざわつく夜に、からだの中で起きていること
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睡眠は「感情の整理」と「ストレス回復」の時間
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メンタルが疲れているときに出やすい、眠りのサイン
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昼の過ごし方で、夜のメンタルを軽くする
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不安な夜に試したい、やさしいナイトルーティン
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「眠れなかった日」も、自分を責めないために
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まとめ:よく眠ることは、心へのいちばん静かなケア
1. 心がざわつく夜に、からだの中で起きていること

夜になると、昼間はそこまで気にならなかったことが急に大きく感じられたり、
「ちょっとした不安」が「大きな悩み」に膨らんでしまうことがあります。
TEDBEDへのお問い合わせの中にこんな悩みがあります。
「日中はそれなりに元気なのですが、夜になると急に不安になったり孤独感が強くなります。
布団に入ると、なぜか“このままでいいのかな”という考えが止まらなくなって眠れません。」
これは、性格が弱いからでも、メンタルが「ダメ」だからでもありません。
夜は、
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家の中が静かになり、周りからの情報が減る
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仕事や家事という“やること”が終わり、頭に余白ができる
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一日分の疲れがたまり、心も身体もエネルギーが少なくなる
こうした条件が重なって、
「自分の内側の声」が聞こえやすくなる時間帯 なのです。
昼間ならスルーできるような小さな不安も、
夜になるとスポットライトが当たったように鮮明に見えてしまう。
だからまずは、
「夜に不安が強くなるのは、よくある“人間のパターン”なんだ」
と捉えてあげること。
“自分だけがおかしい”わけではない、と知ることが、
メンタルへのプレッシャーを少し軽くしてくれます。
2. 睡眠は「感情の整理」と「ストレス回復」の時間

眠っているあいだ、脳はただ「電源OFF」になっているわけではありません。
実はとても忙しく、こんな仕事をしています。
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一日の出来事や感情を整理して、記憶の引き出しにしまう
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いらない情報やノイズを“お掃除”する
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ストレスで傷んだ心身のバランスを、少しずつ整え直す
つまり、睡眠は 「感情の整理整頓タイム」 であり、
**「ストレスのダメージ回復タイム」**でもあります。
反対に、
・寝不足が続く
・眠りが浅い日が多い
・寝る時間がバラバラ
といった状態が続くと、
脳がこの「整える作業」をじゅうぶんこなせず、
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些細なことでイライラしやすくなる
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ミスを必要以上に気にしてしまう
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不安や落ち込みから回復しにくくなる
といった “メンタルの回復力低下” につながります。
実際、こんな悩みがあります。
「最近ずっと忙しくて、寝るのが毎日2時3時です。
それが続いてから、前よりも落ち込みやすくなり、『自分なんて』と考える時間が増えました。
眠りが浅いのも関係ありますか?」
こうした悩みの背景には、
**「睡眠の質がメンタルのコンディションに直結している」**という事実が隠れています。
だからこそ、
心を整えたいときこそ、「よく眠る準備」をしてあげることが大事。
という視点が、とても重要になってきます。
3. メンタルが疲れているときに出やすい、眠りのサイン

心のエネルギーが減っているとき、
睡眠には分かりやすいサインがあらわれることがあります。
たとえば、こんな悩みです。
「夜、布団に入ると仕事のことを考えてしまい、『明日もミスしたらどうしよう』と不安で眠れません。」
「何度も夜中に目が覚めて、そのたびに今日の嫌な出来事を思い出してしまいます。夢もリアルで、朝起きるとぐったりです。」
こうした声は、実はとても多いです。
メンタル面が疲れているときに出やすい睡眠のサインを、少し整理してみましょう。
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寝つきが悪い
→ 布団に入ってから30分〜1時間以上、目が冴えて眠れない。 -
途中で何度も目が覚める
→ トイレ以外でも、夜中に何度もパッと目が覚めてしまう。 -
早朝に目が覚めてしまい、そのまま眠れない
→ まだ起きる時間ではないのに、3〜4時に目が覚めてしまい、そこから考えごとモードになる。 -
夢が多く、寝た気がしない
→ 仕事のシーンや嫌な出来事の夢を繰り返し見て、起きても疲れている。 -
朝起きたときの「どんより感」が強い
→ 体が重い、気分が落ち込んでいる、起き上がるまでに時間がかかる。
これらはすべて、
「心と身体が、ちょっと疲れ気味かもしれないよ」
というサインでもあります。
大切なのは、
これを “自分の根性不足のせい”にしないこと。
まずは「今、かなりがんばっている状態なんだな」と気づいてあげるところから始めましょう。
4. 昼の過ごし方で、夜のメンタルを軽くする

睡眠とメンタルの関係を考えるとき、
つい「夜の工夫」に意識が向きがちですが、
実は “昼間の過ごし方”が夜の心に大きな影響を与えています。
「在宅ワークになってから一日中ほとんど家の中で、外にも出ません。
夜になると眠れないし、なんとなく気分も落ち込みます。
何を変えたらいいのか分かりません。」
この「何を変えたらいいか分からない」ときにこそ、
昼〜夕方の過ごし方を少し見直してみるのがおすすめです。
4-1. 朝、光を浴びて「リズム」を整える

朝起きてから、
できるだけ早いタイミングで カーテンを開けて光を浴びる。
それだけで、体内時計が「今は朝だよ」とリセットされ、
約15〜16時間後に自然な眠気が来やすくなります。
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起きたらすぐ窓際に行って、1〜2分でも外の光を見る
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可能ならベランダや玄関先に出て、外気を感じる
これだけでも、
“昼と夜のメリハリ” がつきやすくなり、
夜のメンタルも少し落ち着きやすくなります。
4-2. 昼間に「ちょっと動く」時間を足す
ずっと同じ姿勢で座りっぱなし、スマホやPCの画面を見っぱなしだと、
頭ばかりが疲れて、身体が置いてけぼりになりがちです。
身体を少し動かしてあげることは、
頭の中のごちゃごちゃを一度リセットすることにもつながります。
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昼休みに5〜10分だけ外を歩く
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エレベーターではなく、1〜2階分だけ階段を使ってみる
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1時間に1回は立ち上がって、肩を回したり首を伸ばしたりする
「運動」というと構えてしまいますが、
“ちょっと動く”くらいから始めてあげるだけでOK です。
4-3. 脳の「オフタイム」を意識的につくる
一日中タイムラインやニュースを追い続けていると、
脳は常に「情報処理モード」のまま。
夜になっても、そのスイッチが切れにくくなります。
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1日のどこかで、15分だけ通知をオフにして過ごす
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ご飯を食べているときだけは、スマホを見ないと決めてみる
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帰り道はあえて音楽だけにして、SNSを見ない
「ずっとON」から、「ときどきOFFを挟む」生活に変えていくイメージです。
こうした小さな工夫が、
夜になってからの“考えすぎモード”をやわらげる土台になります。
5. 不安な夜に試したい、やさしいナイトルーティン

夜、不安やモヤモヤが大きくなるとき、
やってはいけないのが 「考えないようにしよう」と必死に抑え込むこと。
押さえつければ押さえつけるほど、
その考えは逆に強く意識にのぼってきてしまいます。
こんな悩みありませんか?
「寝る前に嫌なことを思い出してしまうので、『考えちゃダメ』と言い聞かせるのですが、余計に頭から離れません。どうしたら止められますか?」
ここで大事なのは、
「考えることを止める」のではなく、「考える場所を移す」 という発想です。
5-1. ノートやメモに「いったん預ける」

頭の中でぐるぐるしている考えごとは、
紙の上に書き出してあげることで、少しだけ距離を置くことができます。
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今日あった出来事
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今不安に感じていること
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明日やるべきこと・やりたいこと
箇条書きでかまいません。字のきれいさも気にしなくてOK。
「これはノートに預けたから、今はもう考えなくて大丈夫」
と、自分に言い聞かせてあげるイメージです。
実際、「寝る前にメモを書くようにしてから少し楽になりました」という声も多く、
書き出すことをお勧めすることがよくあります。
5-2. 情報のシャワーを止める
寝る直前までスマホでSNSやニュースを見ていると、
心も頭も、ずっと刺激を浴び続けた状態になります。
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寝る30分前になったら、スマホを充電器に置いて手の届かない場所に
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ベッドに持ち込むのは、できれば“紙の本”か“軽い読み物”まで
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どうしてもスマホを触りたいなら、明るさを落とし、短時間だけにする
“視覚情報を減らしていく時間” をつくることで、
心にも静けさが戻ってきます。
5-3. 「からだ」からメンタルにアプローチする

心がざわざわしているときほど、
何とかしようと考えるより、まずは身体からゆるめてあげるのがおすすめです。
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深呼吸をゆっくり10回
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吸うときよりも、吐くときを少し長めに
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首・肩・背中をゆっくり回す、伸ばす
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ベッドの上で、膝を抱えて腰を伸ばすポーズ
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胸をひらくストレッチ(両手を後ろで組んで、胸を開く など)
「心を落ち着かせなきゃ」ではなく、
「とりあえず身体に、“もうがんばらなくていいよ”って伝えてあげよう」
くらいの気持ちで十分です。
6. 「眠れなかった日」も、自分を責めないために

どれだけ工夫しても、
・どうしても眠れない夜
・途中で何度も起きてしまう夜
は、必ずあります。
よくある質問です。
「眠れなかった翌日は、『また寝られなかった』『自分は睡眠が下手だ』と落ち込んでしまいます。その気持ちのせいで、次の夜も怖くなって眠れません。」
睡眠がうまくいかなかった日、
私たちはつい「できなかったこと」に目を向けがちです。
でも、その視点はメンタルにとってかなり負担が大きいもの。
眠れなかった日こそ、
「それでも横になって、目を閉じて、身体を休めることはできた」
という **“できたこと”**を見てあげてほしいのです。
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たとえ浅くても、横になっているあいだ身体はじわじわ回復しています
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「眠れなかった自分」を責めるより、「それでも布団には入った自分」を評価してあげる
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「今日はたまたま波が大きかった日」と、少し距離を置いて眺める
完璧な睡眠を毎日続けるのは、誰にとっても難しいこと。
揺れながらでも、少しずつ整えていくプロセスそのものが大切です。
7. まとめ:よく眠ることは、心へのいちばん静かなケア

睡眠とメンタルは、切り離せない関係にあります。
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ストレスや不安は眠りを浅くしやすく
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質の良い睡眠は、感情の整理とストレス回復をそっと手伝ってくれる
だからこそ、
「心を整えたいときこそ、眠り方をていねいにしてあげる」
という視点が、とても大事になります。
今日からできることは、たくさんあります。
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朝、光を浴びて1日をスタートする
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昼に少しだけ身体を動かす時間をつくる
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夜は情報のシャワーを止め、ノートやストレッチで自分をゆるめる
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眠れない日があっても、自分を責めない
そんな小さな積み重ねが、
昨日より少しだけ軽い心と、
「ちゃんと休めた」と思える朝につながっていきます。
夜、考えごとが止まらないときは、
「私は今、とてもがんばっているんだな」と一度認めてあげてください。
そして、
眠りは“サボり”ではなく、“心とからだを守るための時間”
だということを、そっと思い出してあげてください。