布団に入ってからが長い人へ。

「さあ寝よう」と思って布団に入ったのに、
30分たっても、1時間たっても眠気がこない。
明日の仕事のこと、今日あった出来事、SNSで見た情報…
頭の中の“今日”がなかなか終わってくれず、
時計を見るたびに、焦りだけが増えていく。
マットレスの販売をしていると
こんな悩みをよく耳にします。。
「布団に入ってから2〜3時間眠れないことが多いです。
寝なきゃいけないと思うほど目が冴えてきて、朝がつらいです。」「スマホをやめた方がいいのは分かっているのですが、
やめると逆に考えごとが止まらなくなって、結果的に眠れません。」
このブログでは、
「なかなか寝つけない」入眠の悩み にフォーカスして、
-
なぜ寝る前になると頭が冴えてしまうのか
-
やってしまいがちなNG習慣
-
今日からできる“入眠前の整え方”
を、やさしい言葉で整理していきます。
目次
-
「布団に入ってからが本番」になってしまう理由
-
お悩み相談でよく見る「寝つけない人」のリアルな声
-
寝る前によくやりがちな“逆効果ルーティン”
-
今日からできる、入眠前の“やわらかい準備運動”
-
どうしても眠れない夜の過ごし方
-
マットレスや寝姿勢は、入眠にも影響する?
-
まとめ:「早く寝なきゃ」より「少しでも休めたらOK」へ
1. 「布団に入ってからが本番」になってしまう理由

昼間は仕事や家事、スマホ、予定で頭がいっぱい。
“今やるべきこと”をこなすだけで一日が終わってしまいます。
ところが、
布団に入って電気を消した瞬間、いきなり静かになる。
-
画面の光が消える
-
人との会話が途切れる
-
目に入る情報も一気に減る
その結果、
「今日の出来事」「明日の予定」「昔の失敗」
といった“頭の中の情報”に自然とフォーカスが向かいやすくなります。
これは、性格が弱いからでも、
メンタルがダメだからでもありません。
「静かになったからこそ、内側の声が聞こえやすくなった」
という、とても人間らしい反応です。
ただ問題は、それが
-
反省会
-
不安会議
-
“もしも”大会
になりやすいこと。
そして、それが 「早く寝なきゃ」 という焦りと結びつくと、
頭がどんどん覚醒してしまうのです。
2.お悩み相談でよく見る「寝つけない人」のリアルな声

Q&Aサイトには、入眠の悩みが本当に多く投稿されています。
いくつか“よくあるパターン”を要約してみます。
パターン①:考えごとが止まらないタイプ
「仕事でミスが続いてから、寝る前に『あれでよかったのかな』『また怒られたらどうしよう』と考えてしまいます。
気づいたら1時間以上経っていて、寝不足でさらにミスをする悪循環です。」
パターン②:スマホ依存で時間が溶けるタイプ
「布団に入ってからスマホでSNSや動画を見てしまい、気づいたら1時間以上経っています。
スマホを手放せばいいと分かっているのに、手放すと余計に不安になります。」
パターン③:眠れないこと自体が不安になるタイプ
「『また今日も眠れなかったらどうしよう』という不安で、布団に入る前から緊張してしまいます。
寝ることが“テスト”みたいになってしまい、余計に眠れません。」
どの悩みにも共通しているのは、
-
「眠り」自体がプレッシャーになっている
-
自分を責めるループにハマりやすい
-
“眠れない夜=失敗した夜”だと思ってしまう
という構図です。
ここからは、
“自分を責めない前提”でできる工夫 を考えていきます。
3. 寝る前によくやりがちな“逆効果ルーティン”

まずは、寝つきを悪くしてしまいやすい
“ありがちな習慣”を整理してみます。
3-1. 「眠くなるまでスマホを見ている」
多くの人がやってしまいがちな習慣です。
-
SNSをなんとなくスクロール
-
動画サイトの「次のおすすめ」をぼーっと見続ける
-
ニュースやまとめサイトで、夜遅くまで情報を浴び続ける
スマホの光は、
「今はまだ昼だよ」と脳に誤解させやすい刺激 です。
また、タイムラインには
-
不安をあおるニュース
-
他人のキラキラした日常
-
自分と比べてしまう情報
が流れてきやすく、メンタルへの負担も大きくなります。
3-2. 寝る直前まで「仕事モード」のまま
-
ベッドに入ってからもメールチェック
-
明日のタスクを頭の中で組み立て続ける
-
仕事や人間関係のシミュレーションを延々とやってしまう
これでは、
からだから見ればベッドなのに、頭の中はオフィスのまま
という状態になってしまいます。
3-3. カフェインや刺激の時間帯が遅い
-
夕方以降のコーヒー・エナジードリンク
-
晩酌後の強いアルコールや、揚げ物たっぷりの食事
これらも“寝る前のスイッチ切り替え”を邪魔しやすい要素です。
「絶対NG」とまでは言いませんが、
-
カフェイン → 夕方より前までに
-
アルコール → 量と時間帯を少し意識する
というだけでも、入眠しやすさが変わることがあります。
4. 今日からできる、入眠前の“やわらかい準備運動”

ここからが「どうしたらいいの?」のパートです。
ポイントは、
「がんばるルーティン」ではなく「ラクに続けられる小さな習慣」にすること。
4-1. “スマホオフ”ではなく“スマホから距離を取る”
いきなり「寝る1時間前はスマホ禁止!」と決めると、
ほとんどの人が挫折します。
そこでおすすめは、
-
充電器の位置を「ベッドから手が届かない場所」にする
-
布団に入る前に、通知を切る or おやすみモードにする
-
「ベッドに入ったらスクロールはしない」という1ルールだけにしぼる
「スマホをやめる」のではなく、
「ベッドでダラダラ見ない」ことから始める。
くらいのスタートで十分です。
4-2. “頭の中の会議”は、ノートに一度退避させる

考えごとが止まらない人には、
「寝る前ノート」 がとても相性がいいことがあります。
-
今日あった出来事を3つだけ書く
-
不安なこと・心配なことを、箇条書きにして全部出す
-
明日やることを3つだけ書く
ポイントは、
「頭の中でメモし続ける代わりに、紙に預ける」
という感覚です。
書き終わったら、
「これはノートに預けたから、今はもう考えなくて大丈夫」
と自分に言ってあげます。
Yahoo!知恵袋の回答でも、
「紙に書き出すと少し楽になる」という体験談はかなり多く見られます。
4-3. 光を“夜モード”に切り替える
-
天井の明るい照明は、眠る1時間前にはOFF
-
ベッドサイドの小さなスタンドライト or 間接照明だけにする
-
電球は「電球色(オレンジっぽい色)」に

この「光の切り替え」を合図に、
脳と身体に「今日を終わらせていいよ」と伝える イメージです。
4-4. “寝る前ストレッチ”は3〜5分でOK
がっつりエクササイズをする必要はありません。
-
肩をゆっくり回す
-
首を傾けて、片側ずつ伸ばす
-
背伸びをする
-
仰向けで、両膝を抱えて腰をゆっくり伸ばす

「身体を少し緩めてあげる」だけでも、
布団に入ったときの“こわばり感”が変わってきます。
5. どうしても眠れない夜の過ごし方

どれだけ整えても、
眠れない夜は、必ずあります。
そして、そういう夜に限って
「明日早いのに」「なんで眠れないの」
と、自分を責めるループに入りがちです。
ここで大事な考え方は、
「眠れなかったらどうしよう」と戦うのではなく、
「眠れない夜の過ごし方」をあらかじめ決めておく。
ことです。
5-1. “ベッドから出てもいい”ルールを作る
ベッドの中で1時間以上ゴロゴロしているより、
いっそ一度起きてしまった方がラクなことも多いです。
-
リビングや別の部屋の、柔らかい光の下に移動
-
白湯やカフェインレスのお茶を飲みながら、軽い本を読む
-
深呼吸をしながら、ぼーっとする
※画面を見るとまた目が冴えやすいので、スマホやPCはここでも可能なら封印。
「眠れない自分を責める時間」ではなく、
「とりあえず静かに過ごす時間」にしてしまう。
という切り替えです。
5-2. 「休めているならOK」と考え方をゆるめる
眠れない夜でも、
-
布団に入って目を閉じている
-
横になっている
-
身体を動かしていない
これだけでも、
身体はある程度“休息モード”に入っています。
「今日はあまり眠れなかったかもしれないけれど、
それでも横になって、目を閉じて、身体を休めることはできた。」
と、自分に言ってあげてください。
「0か100か」で考えないこと。
これが、入眠のプレッシャーを減らす大きなポイントです。
6. マットレスや寝姿勢は、入眠にも影響する?

「寝つき」と聞くと、
メンタルや習慣の話が中心になりがちですが、
実はマットレスや寝姿勢も入眠に大きく関わっています。
6-1. 身体に“違和感”があると、脳は警戒モードになる
-
腰だけ沈みすぎて、反り腰のような姿勢になっている
-
肩まわりが圧迫されていて、横向きがつらい
-
首と枕の高さが合わず、頭の置き場に困る
このような状態だと、
身体は「ここは安全な場所?」と無意識に警戒してしまい、
リラックスして眠りに落ちるまで時間がかかりやすくなります。
6-2. “ちゃんと支えられている感じ”が、安心感になる
逆に、
-
仰向けになったとき、背中〜腰のラインが自然に支えられている
-
横向きになっても、肩や腰が浮いたり沈みすぎたりしない
-
枕が首元のカーブをやさしく受け止めてくれる
といった“寝姿勢が整った状態”だと、
身体が「ここにいて大丈夫だ」と感じやすくなります。
この「安心して身体を預けられる感覚」は、
実は入眠のしやすさにも直結しているのです。
7. まとめ:「早く寝なきゃ」より「少しでも休めたらOK」へ

なかなか寝つけない夜は、
多くの人にとってとても身近な“睡眠の悩み”です。
-
布団に入ると考えごとが始まってしまう
-
スマホから離れられない
-
「眠れない自分」を責めてしまう
そんなときこそ、
がんばって「完璧な睡眠」を取り戻そうとするのではなく、
-
スマホとの距離を少しだけあける
-
頭の中のモヤモヤをノートにいったん預ける
-
光やストレッチで、「今日を終わらせる準備」をする
-
眠れない夜があっても、自分を責めない
といった “やさしい対処” を積み重ねていくことが大切です。
そして、
横になったときに自然と力が抜ける寝姿勢やマットレス環境 は、
入眠を助ける大切な土台になります。
「早く寝なきゃ」ではなく
「今日できる範囲で、少しでも休めたらOK」
そう思える夜が増えていくことが、
睡眠の悩みから少しずつ自由になっていく第一歩です。